2017 「西国―よしあし―街道・蚤の市」 深澤孝史 in 五領

写真;仲川あい

「西国―よしあし―街道・蚤の市」ができるまで

五領地区は古くは西国街道や淀川を中心に栄え、今では名神高速道路、国道171号線、JR東海道本線、阪急電車、東海道新幹線など東西を高速で行き来するたくさんの「道」があります。そして現在、高槻市では新たに新名神高速道路の建設が進められており、梶原に建つ一乗寺と鵜殿のヨシ原の上を通過する予定です。
本プロジェクトでは、上牧・鵜殿のヨシ(葦)を使って途絶えかけている葦簾を編み、西国街道に立ち止まるためのもう一つの「道」を作り、蚤の市(フリーマーケット)を開催しました。

2017年
9〜11月 五領地区のリサーチ
11月28日 五領の方に葦簾の編み方を教えていただく
12月2日 プロジェクト説明会/たけのこ文庫 [梶原1丁目5-13]、蚤の市出店者募集開始
12月13日〜28日 ヨシ刈りとヨシの皮むき作業/上牧・鵜殿のヨシ原 [淀川河川敷]
2018年
1月9日 50メートル分の葦簾編み開始/旧後藤商店 [梶原1丁目9-3]
1月23日 蚤の市で売る商品づくり/旧後藤商店 [梶原1丁目9-3]
1月28日 「西国―よしあし―街道・蚤の市」開催/一乗寺 [梶原2丁目9-12]

【葦簀を編む 定点観測ビデオその1】

【葦簾を編む 定点観測ビデオその2】

【葦簾の編み方】

アーティストプロフィール

深澤孝史

美術家。1984年山梨県生まれ。誰かの大切なものを勝手に大切にする方法を考える。例えば、2008年に鈴木一郎太とともにNPO法人クリエイティブサポートレッツにて「たけし文化センター」を企画。最近の主な活動として、漂着神の伝説が数多く残る町で、漂着廃棄物を現代の漂着神として祀る神社を建立した《神話の続き》(2017、奥能登国際芸術祭)、八戸のスケート文化の発祥の地であるため池を再現する《堤にもどる》(2017、はっちアーティストインレジデンス)、埋もれた地域の歴史を現代に結びつけ直すことで、市民の主権と文化の獲得を目指す《常陸佐竹市》(2016、茨城県北芸術祭)、里山に民泊し、土地特有の近代化の資料を集めていく《越後妻有民俗泊物館》(2015、第6回大地の芸術祭)、お金のかわりに自身のとくいなことを運用する《とくいの銀行》(2011-、取手アートプロジェクトほか)など。
http://fukasawatakafumi.net

平成29 年度芸術文化魅力育成プロジェクト「Osaka Creative Archipelago」
[主催]芸術文化魅力育成プロジェクト実行委員会(大阪府、大阪市)
[企画・運営]一般財団法人おおさか創造千島財団
[協力]昌林山一乗寺、旧後藤商店、たけのこ文庫、五領地区連合自治会、高槻・五領の環境と子どもの未来を守る会、鵜殿ヨシ原研究所、高槻井戸端ダンスプロジェクト、地域の皆さま